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アジアの国際ハブ空港ランキング - 日本・韓国・中国・東南アジア....(2012年)

2012/11/23(金) 05:24:55

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アジア有数の国際ハブ空港、タイ・バンコクの「スワンナプーム国際空港」   





【データ入力日】2012年11月22日

【カテゴリ】空港」「航空会社」「観光」「都市

【出典】国際空港評議会(Airports Council International)
    各空港のホームページおよび当局の空港統計






 ■アジアNo.1の国際ハブ空港はどこ?

 近年、羽田空港の国際化、成田空港の発着枠増加 、関空・伊丹の統合問題、LCC(格安航空)時代の到来、日本航空の再建など、日本の航空業界はかつて無いほど注目が集まっている。
 しかし一方でアジアに目を向けると、巨大なハブ空港整備、既存の航空会社やLCCの隆盛など、日本以上に環境はめまぐるしく変化しており、世界の関心を寄せている。

 そのような状況下で、「日本の空港はアジアに遅れをとっている」との危機感が国内で強まっている。
 事実、日本の空港は様々な問題を抱えている。少し例を挙げると、空港の規模が小さい、収益性が低い、アメニティー施設が充実していない、航空機の着陸料が高い、国内線・国際線の乗り継ぎや都心とのアクセスが不便、完全な24時間空港が少ない、発着枠や航空会社の乗り入れに関する規制が多いなど、数えきれないほど多い。

 そのなかでも特に致命的な問題は、空港の規模であろう。
 滑走路の本数では、羽田空港が4本、成田空港関西空港が2本、中部空港が1本だが、成田や羽田では需要が多く、すでに飽和状態にあり、大規模な拡張の余地も少ない。さらに滑走路の長でも、北米・ヨーロッパを行き来する大型機が、余裕を持って離着陸できる4000m級の滑走路を備えるのは、成田と関空だけで、それぞれ1本ずつとなっている。
 しかし、アジアのハブ空港では4000m級の滑走路を3本備えるのが標準となりつつあり、韓国の仁川国際空港、中国の上海浦東国際空港、タイのスワンナプーム国際空港、マレーシアのクアラルンプール国際空港などは、最終的に4〜5本持つ巨大空港となる計画だ。さらに3000万人〜5000万人に対応可能なターミナルビルの計画も相次いでいる。

 乗り継ぎの悪さも日本の空港が抱える重大な問題だ。
 そもそも「ハブ空港(Airline hub)」とは、国内線から国際線(国際線から国際線)の乗り継ぎが一つの空港でスムーズにできる空港を指すが、その点から言えば、日本にはそのハブ空港が存在しないと言っても過言ではない。
 長年に渡り、空港を抱える地元に配慮し、「成田は国際線・羽田は国内線」「関空は国際線・伊丹は国内線」という「内際分離」の航空政策を進めてきた結果、国内線から国際線に乗り換えるのに極めて不便な空港を生み出してしまった。そのため、地方空港から海外に出る場合は、韓国の仁川空港を経由する方がずっと便利になってしまい、日本人の利用者を奪われた形となっている。
 その仁川空港は、日本や中国など周辺国の利用者を呼び込み、北東アジアのハブ空港の地位を盤石なものとしつつある。


 では、なぜ韓国がハブ空港整備に成功したのか?
 それは、空港の競争力は都市の競争力、国家の競争力に直結することを十分に認識していたことによる。
 反対運動や利益誘導型政治によって、全国に98もの空港を乱立させても、たった一つのハブ空港さえ満足に整備することのできない日本の状況を尻目に、韓国は仁川空港の一点に投資を集中させた。その結果、少々強引な手法ではあったが、強力な政治のリーダーシップの下、海と島を埋め立て巨大な空港を作ることができた。
 早くからハブ空港を整備し、アジアからヒト・モノ・カネを集めるという強い理念があったことが大きい。


 一方日本勢も、2010年に羽田が国際化し、成田も積極的に国内の地方空港との路線を強化するなど、出遅れた感は否めないがアジアのハブ空港を目指そうとしている。また、成田や関空は早くからLCCの誘致に乗り出し、旅客数を伸ばしつつある。さらに貨物面でも、物流大手の米フェデックス(Fedex)社が、関空に北太平洋地区の貨物の拠点を2014年度に開設するなど、少しずつ明るい兆しが見えてきた。
 しかし、未だに多くの問題が山積しており、日本の空港がアジアのハブ空港になるための道は険しいといえる。


 そこで今回は、日本とアジアの空港を6つの項目から比較・ランキング化し、日本の空港の現状をまとめた。
 比較対象とするアジアの空港は以下の14空港。比較項目は、(1)空港の旅客数/利用者数、(2)国際線旅客数/利用者数、(3)航空機発着回数、(4)航空貨物取扱量、(5)供用中の滑走路の本数、(6)空港へのアクセスのしやすさの6つで、(1)〜(4)は国際空港評議会(ACI - Airports Council International)の統計データを、(5)と(6)は各空港のホームページおよび当局の空港統計の情報をもとにしている。



比較するアジアの国際空港

国・地域 空港 都市
日本国旗f 日本
成田国際空港
Narita International Airport
東京
東京国際空港(羽田空港)
Tokyo International Airport(Haneda Airport)
東京
関西国際空港
Kansai International Airport
大阪
中部国際空港
Chubu Centrair International Airport
名古屋
韓国 韓国 仁川国際空港
Incheon International Airport
ソウル
中国 中国 北京首都国際空港
Beijing Capital International Airport
北京
上海浦東国際空港
Shanghai Pudong International Airport
上海
広州白雲国際空港
Guangzhou Baiyun International Airport
広州
香港 香港 香港国際空港
Hong Kong International Airport
香港
台湾 台湾 台湾桃園国際空港
Taiwan Taoyuan International Airport
台北
シンガポール シンガポール  シンガポール・チャンギ国際空港
Singapore Changi International Airport
シンガポール
タイ タイ スワンナプーム国際空港
Suvarnabhumi International Airport
バンコク
マレーシア マレーシア クアラルンプール国際空港
Kuala Lumpur International Airport
クアラルンプール
インドネシア インドネシア スカルノハッタ国際空港
Jakarta International Soekarno-Hatta Airport
ジャカルタ




  表1「アジアの空港」旅客数/利用者数ランキング(国際線+国内線)【2011年】
  表2「アジアの空港」国際線旅客数/利用者数ランキング【2011年】
  表3「アジアの空港」航空機発着回数ランキング【2011年】
  表4「アジアの空港」航空貨物取扱量ランキング【2011年】
  表5「アジアの空港」供用中の滑走路の本数ランキング【2012年】
  表6「アジアの空港」空港へのアクセスのしやすさランキング(都心からの距離が近い順)【2012年】





表1 「アジアの空港」旅客数/利用者数ランキング(国際線+国内線)【2011年】

順位 空港 旅客数 / 利用者数
(単位:人)
1 北京首都国際空港 中国 中国 77,403,668
2 羽田空港 日本国旗f 日本 62,263,025
3 香港国際空港 香港 香港 53,314,213
4 スカルノハッタ国際空港 インドネシア インドネシア 52,446,618
5 スワンナプーム国際空港 タイ タイ 47,910,744
6 シンガポール・チャンギ国際空港 シンガポール シンガポール 46,543,845
7 広州白雲国際空港 中国 中国 45,040,340
8 上海浦東国際空港 中国 中国 41,450,211
9 クアラルンプール国際空港 マレーシア マレーシア 37,670,586
10 仁川国際空港 韓国 韓国 35,191,825
11 成田国際空港 日本国旗f 日本 28,068,714
12 台湾桃園国際空港 台湾 台湾 24,947,551
13 関西国際空港 日本国旗f 日本 13,857,044
14 中部国際空港 日本国旗f 日本 8,890,731




表2 「アジアの空港」国際線旅客数/利用者数ランキング【2011年】

順位 空港 旅客数 / 利用者数
(単位:人)
1 香港国際空港 香港 香港 53,314,213
2 シンガポール・チャンギ国際空港 シンガポール シンガポール 45,429,263
3 スワンナプーム国際空港 タイ タイ 35,009,002
4 仁川国際空港 韓国 韓国 34,537,845
5 成田国際空港 日本国旗f 日本 26,331,010
6 クアラルンプール国際空港 マレーシア マレーシア 25,915,723
7 台湾桃園国際空港 台湾 台湾 23,137,062
8 北京首都国際空港 中国 中国 14,098,407
※1
9 上海浦東国際空港 中国 中国 10,920,643
※1
10 関西国際空港 日本国旗f 日本 10,108,324
11 スカルノハッタ国際空港 インドネシア インドネシア 9,647,576
※1
12 羽田空港 日本国旗f 日本 7,267,172
13 中部国際空港 日本国旗f 日本 4,374,824
14 広州白雲国際空港 中国 中国 4,063,118
※1

※1 2010年の数値。




表3 「アジアの空港」航空機発着回数ランキング【2011年】

順位 空港 航空機発着回数
(単位:回)
1 北京首都国際空港 中国 中国 533,253
2 羽田空港 日本国旗f 日本 378,914
3 広州白雲国際空港 中国 中国 351,006
4 スカルノハッタ国際空港 インドネシア インドネシア 345,495
5 上海浦東国際空港 中国 中国 344,086
6 香港国際空港 香港 香港 333,760
7 シンガポール・チャンギ国際空港 シンガポール シンガポール 301,700
8 スワンナプーム国際空港 タイ タイ 299,566
9 クアラルンプール国際空港 マレーシア マレーシア 269,509
10 仁川国際空港 韓国 韓国 229,580
11 成田国際空港 日本国旗f 日本 183,450
12 台湾桃園国際空港 台湾 台湾 163,199
13 関西国際空港 日本国旗f 日本 107,791
14 中部国際空港 日本国旗f 日本 82,137




表4 「アジアの空港」航空貨物取扱量ランキング【2011年】

順位 空港 航空貨物取扱量
(単位:トン)
1 香港国際空港 香港 香港 3,968,397
2 上海浦東国際空港 中国 中国 3,103,030
3 仁川国際空港 韓国 韓国 2,539,222
4 成田国際空港 日本国旗f 日本 1,945,110
5 シンガポール・チャンギ国際空港 シンガポール シンガポール 1,898,850
6 北京首都国際空港 中国 中国 1,668,751
7 台湾桃園国際空港 台湾 台湾 1,627,461
8 スワンナプーム国際空港 タイ タイ 1,321,842
9 広州白雲国際空港 中国 中国 1,193,036
10 羽田空港 日本国旗f 日本 873,016
11 関西国際空港 日本国旗f 日本 742,976
12 クアラルンプール国際空港 マレーシア マレーシア 702,116
13 スカルノハッタ国際空港 インドネシア インドネシア 446,245
※1
14 中部国際空港 日本国旗f 日本 143,134

※1 2010年の数値。




表5 「アジアの空港」供用中の滑走路の本数ランキング【2012年】

順位 空港 供用中の
滑走路の本数
(単位:本)
建設中・計画中の
滑走路を含めた
滑走路の本数 ※1
(単位:本)
滑走路の長さ ※2
(単位:m)
1 羽田空港 日本国旗f 日本 4  4 3,000 3,000 2,500 2,500
2 上海浦東国際空港 中国 中国 3  5 ※3 4,000 3,800 3,400
(3,800)(3,400)
2 北京首都国際空港 中国 中国 3  3 3,800 3,800 3,200
2 仁川国際空港 韓国 韓国 3  4(5 ※4 4,000 3,750 3,750
(4,000)
2 シンガポール・
チャンギ国際空港
シンガポール シンガポール 3  3 4,000 4,000 2,748
6 スワンナプーム国際空港 タイ タイ 2  4 ※5(5 ※6 4,000 3,700
(4,000)(3,700)
6 クアラルンプール国際空港 マレーシア マレーシア 2  5 ※7 4,056 4,124 (未定)
6 スカルノハッタ国際空港 インドネシア インドネシア 2  3 ※8 3,660 3,600 (未定)
6 広州白雲国際空港 中国 中国 2  3 3,800 3,600(3,800 ※9
6 香港国際空港 香港 香港 2  2(3 ※10 3,800 3,800
6 関西国際空港 日本国旗f 日本 2  2(3 ※11 4,000 3,500
6 台湾桃園国際空港 台湾 台湾 2  2 ※12 3,660 3,350
6 成田国際空港 日本国旗f 日本 2  2 ※13 4,000 2,500
14 中部国際空港 日本国旗f 日本 1  1(2 ※14 3,500

※1 ()は構想中の滑走路の本数。
※2 ()は建設・計画中の滑走路の長さ。
※3 2つの滑走路は2015年以降完成予定。
※4 5本目の滑走路の用地はすでに確保してあり、短期間で整備可能。現在はゴルフ場として使われている。
※5 2013年から始まる「2期整備計画」で建設が計画されている。
※6 長期整備計画で、5本目の滑走路を建設する構想がある。
※7 2020年までに新たに3本の滑走路を整備する予定。用地は確保済み。
※8 インドネシア政府は、2017年までに3本目の滑走路を建設する計画だが、土地収用が難航している。
※9 2013年完成予定。
※10 2030年までに空港島の北側、約650ヘクタールを埋め立てて、3本目の滑走路を建設する構想がある。
※11 空港の建設段階で3本目の滑走路は想定されているが、実現の見込みは立っていない。
※12 3本目の滑走路の構想はあるが、実現の見込みは立っていない。
※13 3本目の滑走路(C滑走路:3,200m)の建設計画は凍結中。
※14 2本目の滑走路を整備する計画はあるが、航空需要が低迷しているため、実現の見込みは立っていない。




表6 「アジアの空港」空港へのアクセスのしやすさランキング【2012年】

順位 空港 都心からの
距離
都心からの
所要時間
今後の計画
1 羽田空港 日本国旗f 日本 約14km 鉄道:約15-30分
バス:約30分
羽田空港と東京駅を直接結ぶ
鉄道構想あり。完成すれば
18-19分で結ばれる見込み。
完成時期は未定。
2 シンガポール・
チャンギ国際空港
シンガポール シンガポール 約18km 鉄道:約20-30分
バス:約30分
3 スカルノハッタ国際空港 インドネシア インドネシア 約20km バス:約30-60分 アクセス鉄道計画あり。
完成は2015年以降の見込み。
4 香港国際空港 香港 香港 約27km 鉄道:約25分
バス:約40-60分
4 北京首都国際空港 中国 中国 約27km 鉄道:約20分
バス:約30分
6 広州白雲国際空港 中国 中国 約28km 鉄道:約20-30分
バス:約45-60分
7 上海浦東国際空港 中国 中国 約30km 鉄道:約30-40分
バス:約50-70分
「上海トランスラピッド」を
上海市内に延伸する計画あり。
完成時期は未定。
7 台湾桃園国際空港 台湾 台湾 約30km バス:約50-70分 空港アクセス鉄道「桃園機場捷運」
を建設中。完成すれば
台北駅まで35分で結ばれる。
2013年完成予定。
9 スワンナプーム国際空港 タイ タイ 約32km 鉄道:約15-30分
バス:約30分
10 関西国際空港 日本国旗f 日本 約38km 鉄道:約40-50分
バス:約50-70分
「なにわ筋線」が建設されれば、
30分台に短縮される見込み。
11 中部国際空港 日本国旗f 日本 約40km 鉄道:約30分
バス:約60分
12 クアラルンプール国際空港 マレーシア マレーシア 約50km 鉄道:約30分
バス:約60-75分
13 仁川国際空港 韓国 韓国 約55km 鉄道:約50分
バス:約60-80分
2013年にKTX(韓国高速鉄道)が
仁川国際空港に乗り入れ予定。
14 成田国際空港 日本国旗f 日本 約60km 鉄道:約50-70分
バス:約60-90分
成田空港と東京駅を直接結ぶ
鉄道構想あり。完成すれば
36分で結ばれる見込み。
完成時期は未定。





 



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 世界で最も忙しい航空路線ランキング(2011年)

 世界最良の空港ランキング「世界最優秀空港賞 2011」【国際空港評議会(ACI)】

 世界最高の空港ランキング「世界空港賞 2012」【スカイトラックス社】

 世界の航空事故の一覧 ワースト50(2013年現在)

 日本の航空事故の一覧(2013年現在)

 世界最高の航空会社「世界最優秀エアライン賞 2012」【スカイトラックス社】

 世界で最も安全な10の航空会社(2012年)【Air Transport Rating Agency】
 


【関連サイト】

 「アジア主要ハブ空港の国際線旅客数」トリップアドバイザー

 「成田、羽田の一体化でアジアのハブに返り咲く」2012年11月08日 WEDGE Infinity

 「発着枠拡大に騒音の壁 ハブ空港化へ課題多く」2012年10月28日 日本経済新聞

 「関西空港にフェデックスの北太平洋地区ハブ」2012年05月30日 みんなの空港新聞

 「アジアの空港、拡張競争熱く 格安航空を後押し 安価な選択肢増え便利に」2012年4月7日 日本経済新聞

 「仁川、成田の乗り継ぎ客数抜く…事実上「東アジアのハブ空港」に」 2012年1月6日 サーチナ

 「拡張工事を推進中の仁川空港、北東アジアのハブ空港になれるか?」2011年06月27日 中央日報

 「ハブ空港競争、東南アジアも参戦 タイなど拡張計画」2010年10月15日 日本経済新聞

 「マレーシア、「格安」で狙うハブ空港の座(アジアBiz新潮流)」2010年8月4日 日本経済新聞

 「「ハブ空港」競争 アジアで熱く」2010年9月30日 日本経済新聞

 「世界都市ランキングで東京4位に 「ハブ空港」問題が響き」2009年10月22日 共同通信



【関連書籍(Amazon)】

 「羽田‐新国際ハブ空港のすべて」国政情報センター 著 2010年10月27日

 「図解 これからの航空ビジネス早わかり」戸崎肇 著 2010年7月14日 中経出版

 「生まれ変わる首都圏の空港」杉浦一機 著 2009年3月26日 交通新聞社

 「日本の空を問う-なぜ世界から取り残されるのか」伊藤元重 下井直毅 著 2007年8月10日 日本経済新聞出版社








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コメント
ハブ空港とは何か?
a.現在最大の旅客機であるA380の滑走距離は2500m、それ以上の航空機はどこも計画していません。4000mの滑走路を複数備えてもオーバーキャパです。
b.同時に滑走路の数にしても、中国・香港の空港以外は発着回数に対して計画が過大過ぎます。
中国は国土の広さから国内線需要を賄わなければなりませんので足りていない(特に北京空港は拡張をあきらめて別の空港を建設せざるを得なくなった)。それに対しアジア圏の各空港はどこも発着枠は現在余っていて今後の見通しを考えてみても性急に進める必要はないはずです(特に仁川)。
「ハブ空港」とは言っても一番大事なのは「需要をどこから求めるのか?」ということです。
これまでの日本の空港を見るに、自国の需要を賄うのが主で、他国に(仁川に)乗り換え客が行ってしまうことを考えていませんでした。但し、各地方空港から仁川へ渡航している人間の内、トランジットしている数は把握されていません。昨今の韓流ブームとその終焉による渡航者の激減から考えて、その数は我々の予想より低いかもしれません。
F.Nakajima #-|2013/05/06(月) 14:13 [ 編集 ]
Re: ハブ空港とは何か?
 貴重なご意見ありがとうございます。

 確かに4000mの滑走路は必須ではないでしょうが、B747の様に現在でも3000m〜3500mの滑走路が望ましいとされる機種が多いことも事実でしょう。また、悪天候や機体トラブルのことも想定すれば、3500m程度の滑走路を複数備えることは、やはり必要です。

 また、アジア圏の空港の発着枠が余っているとのことですが、これからの経済発展・航空需要の増加を考慮すれば、当然の計画と言えます。アジアのハブ空港は「現在」ではなく、20年後、30年後の将来を見据えて計画されています。

 仁川空港のことですが、今後もアジア(特に中国)の発展が続くため、着陸料の安さや使い勝手のよさを武器に、中長期的に需要が増えるのは間違い無いでしょう。

 また、確かに現在、日本人観光客は急減していますが、日本以外からの韓国への観光客は増加しており、今年は過去最高の1200万人に達すると予測されています。なので需要が低くなるというのは考えにくい状況です。

 いずれにせよ、日本の空港の国際競争力が高まることを期待したいですね。
【世界ランキング統計局】 #-|2013/05/12(日) 16:50 [ 編集 ]
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#|2014/02/02(日) 22:57 [ 編集 ]
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